ピカソ 泣く女 おかしな紙芝居

さあよってらっしゃい!みてらっしゃい!今日のお客さんたちはなんてラッキーなんだ。保証するぜ、世界一の幸せ者だ。なんたって今日は、俺のとっておき、「おかしな画家」の紙芝居を持ってきたんだからな。これが俺の十八番よ、イッチバン面白いやつなんだ…

モネ 睡蓮 その4 僕だけの場所

その日から僕は毎日庭に出て、たくさんのものを描いた。それはどこまでも広がる果てしない空であり、大地に息づく草木であり、庭に遊びに来る愛くるしい小動物たちだった。そして、僕が一番たくさん描いたのは、もちろん大好きなばあばだった。ばあばがバル…

モネ 睡蓮 その3 僕の秘密と世界の秘密

こうして僕と魔女ばあばの夏休みが始まった。僕らは朝になると一緒にバルコニーで朝食を食べた。朝食はその日のお手伝いさんのお任せで、パンだったりスコーンだったり、オムレツだったり、目玉焼きだったり、パンケーキだったり、フレンチトーストだったり…

モネ 睡蓮 その2 たくさんの色と自然の力

次の日の朝、僕は閉め忘れていたカーテンからの刺すような朝日に目を瞬かせる。スプリングの絶妙な、寝心のいい大きなベットで体を起こした。 一瞬、あの見慣れた、傷だらけの自分の部屋ではないことに混乱したけど、すぐに僕は今魔女ばあばの家にいることを…

モネ 睡蓮 その1 魔女ばあばの家

僕が初めて魔女ばあばの家にきたのは、8月の頭、夏休みが始まってすぐのことだった。正確には僕がずっとずっと小さい頃何度かきたらしいけど、僕は小さすぎて覚えていないので、これが僕の初めてのばあばの家となる。 魔女ばあばは、僕たち家族の住んでいる…